2022年3月17日(木)、予算委員会がNHKTV入りで開催され、「岸田内閣の基本姿勢」のテーマで質疑をかわしました。
冒頭、前夜(3/16・23:36)に発生した福島県沖を震源とする地震(震度6強)で亡くなられた方のご冥福を祈り、被害に遭われた方にお見舞いを申し上げ、国交大臣に東北新幹線及び高速道路の復旧見通し、厚労大臣に医療提供体制の現状を質しました。
質疑では、トリガー条項の凍結解除、ロシアへの経済協力の凍結、新型コロナウイルス感染拡大によるまん延防止等重点措置の解除について岸田文雄・総理大臣に質しました。
質疑の最後に、「私は7月の任期満了で議員を退任します。今まで学んできたことは、政治は生活と直結としているということと、現場の声が国を動かす、こういう思いで信念として活動を続けてまいりました。『ガソリン価格を下げてくれ』という思いは、現場の声であり、生活者の声です。是非、総理大臣に、トリガー条項の凍結解除を早い時期に決断していただくことをお願いをして、私の質問を終わります」と訴えました。
【質疑の大要】
〇3月16日(水)23:36頃に発生した福島県沖を震源とする地震
(質問)
東北新幹線及び高速道路の復旧見通し
(答弁・大臣)
17両中16両が脱線している。電気設備や高架橋の施設も損傷を受けており、運転見合わせが長くなる可能性がある。東北道は18日中、常磐道は19日の午前中をめどに応急復旧作業を進めている
(質問)
医療提供体制の現状
(答弁・大臣)
災害拠点病院では自家発や給水設備、食料、水、医薬品を三日分の確保を指定要件としている。情報収集して自治体と連携し、必要な医療が提供できるように取り組んでいる
〇トリガー条項の凍結解除
(質問)
国民民主党・自民党・公明党による「原油価格高騰・トリガー条項についての検討チーム」で,どのような課題の検討が必要と考えているか
(答弁・総理)
何が現実的で、何が効果的なのか、どんな組合せの政策が必要なのか、あらゆる選択肢が議論されると認識している
〇ロシアへの経済協力
(質問)
経済協力予算21億円について、凍結もありうると受け止めているがどうか
(答弁・総理)
日本企業への支援、人道支援等が含まれている。この予算についても現状のまま修正する考えはない。そういった思いで予算についても考えていきたい
〇まん延防止等重点措置
(質問)
厚労省の助言機関の脇田座長は、今後、BA・2に置き換わることで感染者数が再度増加に転じる可能性があると指摘されている。まん延防止等重点措置の解除の考え方
(答弁・総理)
病床使用率は低下傾向にあり、医療への負担増加傾向はみられない。知事からの意見を踏まえて解除することにした。今後しばらくは最大限の警戒を保ちつつ、第6派への対応として準備等していくことが重要と認識している
(質問)
まん延防止等重点措置を再適用する場合の判断基準をどう考えているのか
(答弁・大臣)
基本的対処方針に基づき、知事のからの情報を総合的に判断していく
(質問)
3月〜4月は特に人流が増加すると考えるがリバウンドを防ぐための対策
(答弁・総理)
基本的は感染防止策、手洗い、うがい、三密の回避を引き続き働きかけていく
【国会ダイジェスト・国民民主党YouTubeチャンネル】
参議院予算委員会質疑・小林正夫参議院議員会長(2022年3月17日)