厚労質疑。はしか患者150名超。合併症・脳炎発症が怖い

〜訪日客の医療費未払い問題、介護施設入居待機及び介護離職ゼロを質す〜

2018.5.17
  2018年5月17日(木)厚生労働委員会が開催され一般質疑を行い、最近の社会問題となっている「はしか」(麻疹)と訪日客の医療費未払い、高齢社会に係る課題について、加藤勝信・厚生労働大臣と質疑を交わしました。

  「はしか」の質疑で厚労省から、患者数が150名超、予防策は予防接種、合併症が課題で肺炎、中耳炎、怖いのは脳炎で千例に一例ぐらい発症する。自分で疑った場合はまず電話で保健所もしくは医療機関に相談して欲しい等の答弁があり、大臣に「はしか」を終息させていく取り組みの決意を質し、「今海外からくるという時代であり、水際対策や関係者の予防接種等を行い、しっかり取り組んでいく」と発言がありました。

 訪日客の医療費未払いの質疑で厚労省は、外国人患者の未払いの実態は今月中を目途に集約する。大臣から「旅行保険の加入促進と啓発を行い、訪日外国人に対する医療提供に関する多様な問題を政府関係省庁が連携して取り組む」と答弁がありました。調査の集約が出来次第、厚生労働委員会に提出することを求めました。

 高齢社会に係る課題の質疑では、健康寿命の最新値、男性72.14年、女性74.79年を確認したうえで、「高齢社会になって社会保障関係費の国民負担が大変大変等との発信が多く、何か年を取ることが社会に迷惑をかけているのではないかと思わせて、高齢者に精神的負担をかけているのではないか。高齢社会は成熟社会と受けとめているが、高齢者社会の良さの発信が足りないのではないか」と大臣に質しました。大臣から「ご指摘のところは私も感じている。それぞれの方がそれぞれの思いの中で活躍できる社会、それを目指していきたい」旨の答弁がありました。

 また、介護施設の質疑で、平成28年4月現在、要介護3,4,5の入所申込者数は約29.5万人、うち在宅で待機されている方が12.3万人と答弁があり、国は2015年に2020年代初頭に「介護離職ゼロ」を掲げているが達成できるのかを質しました。大臣から「介護離職者ゼロを目指し様々な施策を展開していく」旨の答弁がありましたが、残念ながら2020年代初頭に介護離職ゼロが達成できるという発信はありませんでした。

 有料老人ホームでの事故報告は都道府県、指定都市になっているため、自治体から厚労省に報告を義務付け、全国の状況を厚労省は把握すべきではないかと質しました。大臣から、「把握して分析することは大事であり、議員から提起された事故の定義、報告書の様式を含め今後検討していく」旨の答弁がありました。

 持ち時間35分の関係で、労働災害及び新しい枠組「環太平洋経済連携協定」が日本の雇用にどう影響するのかの質問は出来ませんでした。
 なお、中電シーティーアイ労組の皆さんが傍聴してくださいました。
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